こんにちは。トミーです。
すっかり寒くなりましたが、みなさん体調は大丈夫ですか?冬にるとさまざまな感染症にかかりやすくなります。
ときによっては爆発的な流行となることもあります。
インフルエンザ、溶連菌、わたしが勤務するクリニックでも毎年今頃から患者数も増えて大忙しです。
きょうはそんな感染症の中であまり馴染みのないRSウィルスについてご説明したいと思います。
RSウィルスとは?
毎年冬になると流行するかぜなどの呼吸器感染症。その原因となるウイルスは数百種類も存在すると言われています。
その中でも、RSウイルスは成人で免疫不全のある場合や赤ちゃんが感染しやすいと言われており、
ほとんどの赤ちゃんが2歳までに一度は感染すると言われています。
比較的、感染力が強いともいわれております。
2014年・2015年と流行が続いたため、メディアに取り上げられましたが、一般の人にはまだ知られていないウイルスです。
しかし、とても身近なウイルスであり、赤ちゃんの健康を脅かす存在となっています。
ちなみに、インフルエンザウイルスと何が違うの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
RSウイルスは咳や鼻水、熱(場合によっては高熱)や呼吸の喘鳴が徐々に症状として現れますが、
インフルエンザウイルスは年齢問わず、高熱と諸症状が急激に発症し、悪寒や頭痛、関節痛、倦怠感など全身症状があります。
RSウイルスは赤ちゃんが発症する確率が高いのに対して、インフルエンザウイルスは年齢問わずというところが違いとして分かりやすいですね。
今年ももうすでに10月が終わりに近づき、11月となります。
そろそろ警戒し始めて対策をしておかないとですね。ちなみに春までは、気を抜かないことが肝心です。
症状や検査は?
症状については、RSウイルスに感染後、鼻汁、咳、発熱などの症状が現れます。
3割程度の人はこのあとに気管支炎や細気管支炎を発症し、咳の増強、呼気性の喘鳴(ぜいぜいする)、多呼吸が現れてきます。
すべての患者さんの1~3%が重症化し、入院治療を受けます。通常であれば、数日~1週間で良くなります。
新生児も感染して発症し、がんこな無呼吸を起こすことがあるのでお母様方は注意が必要ですね。
検査については、鼻汁材料を用いたRSウイルスの抗原検出キットがあるので、使用することが出来ます。
保険は入院児のみが適応となるようです。
治療は?
治療方法については、主に対症療法になります。
RSウイルスを殺す特効薬がない・細菌に対して効果がある抗生物質で治すこともできないので、あらわれた症状を抑えるための薬を使うことで治療を行います。
咳止め薬や去痰薬(痰をだしやすくする薬)が処方されます。また、高熱で食欲がない時は、解熱鎮痛剤の処方もされたりします。
特に生後6週間~7か月の赤ちゃんが重症化することが多いため、入院での治療が推奨されることもあります。
保育園や幼稚園はを休む期間は?
世のお母さま方は保育園からお電話があった時はドキドキですよね。
RSウイルスに感染した時はどのくらい休ませないといけないのでしょうか。
RSウイルスは登園停止の日数が決められていません。
下記症状がなくなって、はじめて登園がOKとなります。
・呼吸するのもつらそうなレベルの咳
・食欲がない
・水分が摂れない
また、それぞれの保育園や幼稚園でガイドラインがあると思いますので、要チェックしましょう。
担当した医師に確認して保育園や
予防についてがたいせつ
予防はできるのか?と思われている方もいらっしゃるかと思います。
日常的にできるケアとしましては、
① 手洗いを徹底する
RSウイルスは付着してから、4~7時間は感染力を持っていると言われております。
日ごろから、よく手を洗いましょう!② 流行期に人ごみを避ける
③ 身の周りの物をこまめに消毒しましょう
RSウイルスは目や鼻、口の粘膜から感染します。
赤ちゃんは何でも口にいれるので、赤ちゃんの周りの物は消毒しましょう。
風邪やインフルエンザもそうですが、日ごろから手洗い等をしっかりすることが大切なんですね。
特に赤ちゃんは大人よりも免疫力も低いので、お母さま方は注意してくださいね。
これから流行り出すと思います。いつも以上に気を付けましょう!
終わりに
冬はどうしても乾燥してしまい、そこからウィルスなどの病原菌が飛びやすく、また取り込みやすい傾向もあります。
わたしはすぐに喉が痛くなるので冬場はマスクは特に必須アイテムとなっています。
マスクをするとお肌は少し乾燥しますが、喉などの口周りは自分の息の水分で加湿されて、かえってうるおいますよ。
そしてお部屋の加湿も忘れずに。インフルエンザの予防接種は今年中に済ましておくことをおすすめします。
RSに関しては予防接種がないのですが風邪予防という点ではすべて同じと考えていいと思います。
基本的な予防で十分に効果が有ると思います。
食事や睡眠などの基本的な体つくりももちろん大事ですね。
お鍋も美味しい季節。
夏場より案外温かいものが美味しい分食事の管理はし易い時期かもしれません。
これからクリスマス、お正月と楽しいいイベントも増えます。
楽しく過ごすためにもちょっとした予防と体調管理に注意していきたいものです。
きょうも最後まで読んでいただいてありがとうございました。